ホームレス医大生のロンドン底辺生活

イギリスでホームレスしています。心赴くままにブログ更新します。

ロンドンにて発狂せり

倫敦(ロンドン)に住み暮らしたる二年は尤も(もっとも)不愉快の二年なり。余は英国紳士の間にあつて狼群に伍する一匹のむく犬の如く、あはれなる生活を営みたり。


こんにちは、しゅんはやおです。
冒頭の言葉は、文豪・夏目漱石の著書『文学論』の一節です。
現代から百年と少し前、彼もまた、僕と同じようにロンドンに滞在していました。

彼は英国留学中に心を病み、最終的に夏目、発狂せりと周囲から噂されるに至ります。さて一方で、時代の変わった今、ロンドンで生活をすると日本人はどのような感想を持ち行動するのでしょう。

僕の最近の出来事二つを振り返ります。


目次

の二本ですよ。






1.カジノにすんごくハマった


やってしまいました。

ロンドンには、賭け事をする所がたくさんあります。

カジノは規模の大きいものから小さいものまで様々ですが、僕が物見遊山に訪れたところはカジノディーラーさんがいる比較的大きめのところでした。


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piccadilly circus casino - Google 検索



そこで僕はブラックジャックのテーブルを仕切る美人なディーラーさんを見つけます。
50ポンド分(約7000円)だけ遊んでみよう、そう決めて席に着きました。

ブラックジャックのルールってどんなのですか?」

まるで雛鳥のような僕に、彼女は優しくルールを教えてくれました。

さらに、どこからともなく無料のコカ・コーラが運ばれてきます。優しすぎるぜ、あんたらは天使か、どうしてそんなにサービスがいいんだい?

居心地の良い空間で素晴らしい!ブラックジャックも楽しいしディーラーさんは美人だ!あ、もう50ポンド無くなっちゃった…しょうがない、帰るとしよう…あれ?ATMが目の前にあるぞ、ラッキー!

いつの間にか、50ポンド分だけ遊ぶという自分の中の決まりは消えていました。
ギャンブラーというよりも、ただ欲と快楽に溺れた人間としてカジノにコントロールされていたんだと思います。



そして…

………気がついたら、800ポンド(約11万5000円)を失っていました。

これは僕の現在の財産の4分の1超に当たります。

僕の頭の中はぐるぐる回りました。

やってしまった…
帰国の日までちゃんと生活できるだろうか…
なんで50ポンドで終わりにしなかったんだろう…
ディーラーさん可愛かったなぁ…

とんでもない損失をかましてしまったことに僕はショックを隠しきれませんでした。

そこで悲劇を喜劇に変えるべく、受付の怖いお兄さんたちに記念撮影を頼みました。

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お兄さんたちが「クレイジーなジャパニーズだぜ!」って楽しそうに撮るので、写真からは全く悲劇な感じが伝わってきません。素晴らしいです。

自分の愚かさを痛感し、心を病む50歩手前のところまで行った、そんな夜でした。





2.ゲイの方に(多分)迫られた


僕は人生で二度、ゲイの方々に誘われたことがあります。
今回で三度目となります。ありがとうございます。

いつものようにカフェでバイトをしていた僕は、同僚からメモ用紙を渡されます。

「さっき外を掃除してたら、男の人からこのメモをあなたに渡してほしいって頼まれたの。」

それはIf you want to take a break, call me. 077※※※※※※※※とメッセージ+電話番号の書かれたメモでした。

「彼、きっとゲイね。キュートな顔だったわよ。」と笑う同僚。

「電話してあげるの?」と聞く同僚に、まさか、するわけないよ、と返した僕でしたが

電話しました。


ちなみに、僕はゲイではありません。
坂口健太郎になら抱かれても良いなと思ってはいますが、僕は女の子が好きです。それでもなお電話したのは、何か面白そうなイベントがあるとき、僕は常に行動したいタイプだから、好奇心旺盛であるからと考えました。


そして電話した結果…

この電話番号を認識することができません、との機械音が返ってきました。

それはそれは虚しい音声でした。なんで間違った電話番号渡すねんと怒りも覚えました。

僕の頭の中はぐるぐるぐるぐる回りました。

だいたいメモ直接渡せよシャイなのかよ…
しかしなんで電話しちゃったんだろうか…
自分は本当はバイなのでは!?
大変!アイデンティティーが崩壊しちゃう!!

自分のした行動がよく理解できず、僕の心は困惑します。

二十四年も生きてきて、自分自身を掴みきれていないことを認識させられた、そんな昼下がりでした。




夏目漱石はロンドンで過ごした二年を最も不愉快な期間だったと記しました。
僕はロンドンで過ごして半年ですが、発狂こそすれど今のところ楽しくやっています。きっとそれは、物事を深く考えない僕の性質がロンドンの孤独な在住を愉快にさせているのかな、という風に思います。
今ワーキングホリデーを考えている、悩んでいる方にはとりあえず飛び込んでみることをおすすめします。それが良いことであれ悪いことであれ、何かが変わると思いますよ。





さて、最後までご覧頂きありがとうございます。
残高公開のコーナーです。

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日本円はクレジットカード未精算分を引く420623−113812=306811円が残金です。
だいぶ少なくなりました、ブログさぼってる間にお金使いまくってました。

ポンドは452.24£(約65000円)あります。日本円と合わせても40万切ってますね…。黄色信号が灯ってる気がします。どうなることやら!

またの更新をお楽しみに。では。